3回目の職場体験実習を終えて

11月6日から12月4日にかけて、東京都内のとある職場で実習を行いました。

今回実習を受け入れて下さった職場は、就職を希望する障がい者に対して、各部署から割り当てられた実際の業務を行う事で、就労に向けた準備を行うことを目的に設置されたものです。今回の実習で行った業務は、廃棄文書の回収や仕分け、シュレッダー作業といったルーティン業務と、印刷物の丁合作業やアンケート入力、業務で使用する文書の仕分けなど各部署から依頼された受注業務といったものでした。
実習で行った業務の多くは、普段クロスジョブの訓練で経験しているもので、その点に関しては普段の訓練と大きく変わらずに業務を進めることができました。また、初めての業務に関しても、しっかりしたマニュアルが用意されていることと、支援員や他の職員が丁寧に指導してくださったことで、安心して業務に集中できました。

企業実習は今回で3回目ですが、これまでの実習とは異なり実習期間が1ヶ月と長丁場であることと、勤務先が新宿と自宅から遠いこと、さらに、2回目の企業実習から間を入れずに実習が決まったことで大きな不安を感じていました。
ですが、先に述べた通り実習の業務内容は普段の訓練と共通する部分が多かったこと、支援員や他の職員が丁寧に対応してくださったことで、実習前に感じていた不安は解消し、安心して業務に取り組むことができました。通勤に関しても、最初のうちは大変でしたが、勤務時間が10時から16時となっていることと、少なくとも行きは確実に座っていけることで、少しずつ不安が解消していったように感じました。

執務態度や作業精度に関して支援員からお褒めの言葉をいただいた一方で、他の職員とのコミュニケーションの取り方や作業中の集中力の保ち方、疲労の軽減といった部分に関して、就労に向けた今後の課題として取り組むようにアドバイスを受けました。
就労に向けた自分の向き不向きや今後の課題に気づくことができたという点で、今回の実習は非常に有意義な時間になりました。ご協力いただいた職場の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。
YN