見た映画の感想

2006年公開の映画「好きだ、」を見ました。DVDは買ってあったのだけど、見たのは今回が初めてです。14年ほどの時を経てようやく見ることになりました。

私の印象としては、全体としてセリフの数が多くなく、ゆっくりと時が流れるような静かな映画だったように感じました。その間というか、セリフのないシーンから色々と感じ取った人も多いのではないかと思います。

17歳のユウとヨースケは両想いにも拘わらずその思いを伝えることができず、17年越しの再会まで思いは届きませんでした。ヨースケがもう少し押しの強い性格だったら違っただろうなというシーンもありました。でも何気なくふたりが会話をしているシーンは、それはそれでひとつの青春なのだと思います。最後のEDを見ても今後の2人がどんな人生を歩んでいくのかは定かではないし、はっきりと示してくれるような映画が好きな人には向かないような気もしました。伝えたくても伝えられない思いと言葉数が多いとは言えない会話。もしかしたらこの映画のそんな恋愛の方が等身大の高校生に近いのかもしれません。その一方でユウのお姉さんのエピソード、特に再開した後のエピソードは映画の世界ならではで、リアルとファンタジーが混ざった映画だったようにも感じました。

感想は以上です。

RC