ウーバーイーツ、プロ向け食材も家庭に 調味料など
米ウーバーテクノロジーズは日本国内の料理宅配サービス「ウーバーイーツ」で食品卸会社がレストランなどに提供している「プロ向け食材」の家庭向け配送を1月中に始める。
食品卸の永和物産(東京都・墨田)と提携し、同社が扱う食材をまず東京都東部で配達できるようにする。今後、提携企業を増やし、配送地域も広げる方針だ。
永和物産が東京都江戸川区に持つ物流拠点からおよそ30分以内に配送できる地域を対象にして、レストランやホテル向けのプロ食材の取り扱いを始める。イタリア産の乾燥魚卵やアルゼンチン産の塩といった、一般家庭ではなじみが薄い国内外の珍味や果物、調味料など100種類以上を注文できるようになるという。
ウーバーイーツは現在、7万店超の加盟店を持つが、卸食材の取り扱いは初めて。新型コロナウィルスの感染拡大で外食産業が打撃を受けるなか、食品卸も売り上げ確保に苦戦している。需要を補える新たな食品流通のかたちとして、ウーバーは食品卸に積極的に提携を呼びかける。食品以外の卸売品も取り扱いを増やす考えだ。
〈感想〉
コロナウィルス感染拡大に伴う外出自粛でウーバーイーツの利用が広がった。外食産業が痛手を受け、食品卸も苦戦しているなか、新たな需要を呼び込める新しい流通のかたちとしてウーバーが食品卸の永和物産と提携したことは、とても良いアイデアだと思う。普段家庭では食べられない国内外の珍味や果物、調味料などプロ向けの食材も食べられる可能性がある。消費者にとっては嬉しい話題だ。現在は、同社の物流拠点から30分以内に配送できる地域に限られているが、今後配送地域も広げる方針とのことで今後期待が高まる。ck.