クロスジョブ東京に通所して1年と9カ月になりますが、この度コンサルタント企業の事務アシスタントとして、就職が決まりました。勤務先は会社ではなく、都内にあるサテライトオフィス(会社とは別の拠点で、切り出した業務を行う場所)となりましたが、昨年から新型コロナウイルスの感染拡大が続いているため、当面は在宅勤務となります。
クロスジョブ東京に通い始めた時は、障がい者雇用に対するイメージが全くつかめなかったことと、体調を崩して前職をやめてからしばらく経っていたタイミングで、精神面において不安定だった部分が重なったことで、大きな不安がありました。しかし、クロスジョブのスタッフや利用者の皆様に支えられて少しずつ精神面での安定や自信を取り戻していくことができ、訓練の中で様々な経験を重ね、自分の得意分野(主にパソコンや事務系業務)を伸ばし続けていった結果、今回の就職につながりました。
通所期間中に新型コロナウイルスが流行し、緊急事態宣言に伴う施設閉鎖による在宅訓練や、人数を制限して半日ごとの通所を行うなどのイレギュラーな対応もありました。しかし、自分にとっては普段の訓練と異なり、集中して課題に挑戦することで能力を伸ばす期間というふうにとらえていたので、気持ちが大きく落ち込むというようなことはなかったように思います。就職活動に関しても、新型コロナウイルスの感染拡大や緊急事態宣言の影響を受けて、実習や面接が延期になったり、形式や場所が変更されたりと大きく振り回された部分がありました。今回就職が決まった会社も、面接やインターンなどの選考は全てオンラインで実施したため、選考過程においてオフィスを見学する機会はありましたが、直接会社に訪問することは1度もありませんでした。
クロスジョブに通所してからは、自分のことだけでなく、周りを見ることができるようになったと両親から言われるようになりました。訓練を通じてパソコンや事務などの業務に必要なスキルだけでなく、生活を送るうえで必須となる社会性や対人コミュニケーションが身についていったと感じており、そういった点でもクロスジョブに通所してよかったと感じています。苦しい時にも親身になってサポートし続けたクロスジョブの皆様のおかげで、ここまでたどり着くことができました。改めて、支えて下さったスタッフや利用者の皆様に感謝申し上げます。
とある映画の中で、「生きるって永遠に俺たたエンド」(※俺たたエンド:漫画における結末の一つ。「俺たちの戦いはこれからだ」というセリフとともに物語が終わることから、このセリフを省略した名前がついた)という言葉がありました。
クロスジョブに通所していた1年9ヶ月を振り返ると決して順風満帆ではなく、自分を取り巻く環境が大きく変化したことで、それに振り回される部分が多かったような気がします。うまくいくことばかりではありませんでしたが、じたばたとあがきながら進み続けたことで、今回の就職へつながったと感じました。
「就職はゴールではなく、新たなスタート」という言葉を担当スタッフから何度も言われました。そういった意味でも「生きるって永遠に俺たたエンド」という言葉は安直ではありますが、自分自身の戦いは一生続くものであり、自分が生きている限りはどこまでも進み続けなければならないというこれからの人生を歩んでいくうえで必要な部分を表したものではないかと考えております。
「じたばたと見苦しく前に進む。じたばたあがけばきっと変わる。」
先が見えない今の時代においても、何もしなければ始まりはありません。
どんなに見苦しいと思われても、あがきながら前に進もうとすることで何かが変わる。そう信じてこれからも努力し続けてまいります。
今までありがとうございました。
YN