委託訓練実習@株式会社堀越様

お久しぶりです。そろそろ切り崩していた貯蓄がすっからかんになりそうな、とある利用者Hです。今回はかねてから実習の話が出ていた、株式会社堀越様での“委託訓練”実習についてご報告したいと思います。……とその前に、「委託訓練」とは何かをご説明します。

委託訓練(正式名称:民間委託訓練)とは、「ハローワークと連携して実施する、障害のある方のための多様な職業訓練<*>」を指します。利用者の方は短期間で仕事に役立つ知識や技能を短期間で身につけることができ、企業は利用することによって補助金が支給されるという、双方に利のある制度なのです。現に私も最初は一般的な実習を想定して今回の話を進めていたのですが、支援者の方からこの制度を紹介してもらい、「せっかくの制度だから」ということで利用することにしました。

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今回の委託訓練でお世話になった『株式会社堀越』様は、東京・小川町にオフィスを構える雑誌広告代理店です。期間は6月14日~7月1日までの実働14日間で、身体(半身)に障害をお持ちの方(以下「Iさん」)と一緒に実習を行いました。最初は腕試しで名刺やロゴマークの制作を行い、続いて実践的なチラシや広告のデザインを構成していきました。

制作にはAdobe社の「Illustrator」や「Photoshop」を使用したのですが、私はデザイン系の学校出身のため、特に戸惑うことなく作業を進めることができました。むしろツール初心者というIさんのために手取り足取り教えたことによって、結果として今まで学んできた技能の復習にもなったかなぁと思っています。担当の社員さんからは、「スキルは何も言うことがない(=もうできている)」「作品的には何の問題もない」「大胆な構成を勉強していきましょう」などのお褒めの言葉やアドバイスをいただき、またIさんからも「東京オリンピックのロゴを作って提出してみたら良かったのに(=その位素晴らしい)」とか「ロゴ制作の会社でも立ち上げたほうが良いよ」などと褒めていただき、どちらも自信になりました。

今回の感想は、「自分もクリエイティブ業界で働けるような気がしてきた」です。今までは漠然と「イラスト関係の仕事がしたい」と思いつつも、「果たして今の自分の力でやっていけるのだろうか」といった不安もあって、上手く自信が持てていませんでした。こうした体験・経験を積むことによって、やはり自信というものは育つのかなぁと感じることができました。この経験を糧に、いよいよ就活に向けて進んで行こうと思っています。

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さて、いよいよ夏も本番になってきました。皆さんも毎日うだるような暑さと戦っておられると思いますが、節電などで忌避されがちなエアコンは適度にしっかり使っていきましょう。熱中症になって、高額な治療費を余儀なくされては元も子もないですからね。では、本日はこれにて。

オススメの海外番組が「The Sing Off」という、とある利用者H

<*>「公益財団法人東京しごと財団 ―障害者委託訓練事業―」

http://www.shigotozaidan.or.jp/shkn/yourself_supporter/trust_training/index.html