２月１８日に日野にある情報関連企業に見学に行って来ました。元々カナダの会社と合併してできた会社で大企業向けに小切手の伝票を作る所から始まったそうです。
見学を希望した理由は、国から表彰を受けるほど、障害者雇用と職場改善に積極的に取り組んでいるため、興味を持ったというのがきっかけです。かつて婚礼印刷を扱う会社に勤務していたこともあり、印刷関連業務に興味があったので見学を希望しました。
２名の担当者の方が丁寧に分かりやすく説明をしてくださいました。パワーポイントを使った視覚的に分かりやすい説明や、設立当初作っていた小切手の伝票を実際に見せてくださったのが印象的でした。説明資料もやはり印刷会社だけあって紙質も良く、カラー印刷もとてもきれいに印刷されていました。
見学したうちの一つではスキャニングの作業が行われていました。職場環境のイメージとしてはちょうどクロスジョブのパソコンスペースをもう一つ増やしたような感じでフロア全体がパソコンスペースといった感じでした。一人ひとりがパソコンに向かって黙々と作業をされていました。担当者の方のお話では、スキャン→編集→画像チェック→撮り直し→編集→検査といった一連の作業工程を皆で何度もチェックしながら作業を進めていくそうです。作業の進捗状況もホワイトボードに書き出し、できたものも色分けされた場所に置くなどして一目で分かる工夫がなされていました。コロナ対策としての仕切りはアクリル板ではなく、白いダンボールのようなものにビニールのフィルムを張ったものが置かれていました。これもやはり印刷会社ならではの工夫だと思いました。
また、５０分毎に１０分間、皆一斉に休憩を取る時間が与えられていました。それにより、休憩を取るのが苦手な方や、周囲への気遣いから休憩を取りづらい方など、障害者に配慮した工夫がされていました。見学後は、現場の方々を交えて質疑応答が行われました。２名の採用担当者の他に現場のリーダーの方２名も質問に応じてくださり、お話を聞く機会をいただきました。障害者一人ひとりの得意分野を活かしながら、主体的に取り組み、作業工程も皆で話し合って決めていくというお話が印象的でした。人数限定ではありましたがこのコロナ禍で見学させていただき、お話を聞く機会を頂いたことに心から感謝を申し上げます。
c.k.