7月の13~17日にかけて、多摩センターにある東京海上日動システムズ株式会社様において企業実習を行いました。東京海上グループのIT関連の業務を請け負う会社なのですが、今回配属された部署はオフィスサービスと呼ばれる、業務が円滑に進むよう、必要な物品の補充や貸し出し、印刷業務、名刺作成等を行う、いわば縁の下の力持ちのようなところです。
当然その業務は多岐にわたり、実習中もさまざまな経験をすることができました。実習が始まってまず行った業務は文房具の補充です。東京海上日動システムズ様は16階建てのビルをオフィスとしており、各階ごとに文房具置き場があるのですが、それを補充するのがオフィスサービスの仕事です。最初は作業にもたつきがあり、うまくいかなかったのですが、何回か行っていくうちにスムーズに文房具を探し出すことができたように思えます。また、類似の業務として、各階のOAコーナーに用紙を補充するという業務があり、そちらも回数を重ねるごとに慣れてスムーズに行うことができるようになりましたが、文房具とは異なり用紙は重量があったため、一度重すぎて用紙を運ぶ台車を動かせず、担当の社員の方に台車を動かしてもらったということがありました。
会議室やレクリエーション会場の設営や片付けもオフィスサービスの仕事です。こちらは机や椅子の搬入・搬出が主な業務なのですが、机や椅子を揃えて並べなければならず、見た目以上に難しかったです。また、この業務は複数人が協力して行う業務だったため、自分だけでは具体的に何を行えばよいか分かりづらく、戸惑ってしまうこともありました。
印象的だったのは、会議室で使う椅子の清掃です。清掃といってもただ掃いたり拭いたりするだけではなく、洗浄用の薬品を椅子に振り掛けた上で、泡の発生する機械を用い、椅子を泡で清掃するというかなり本格的なものです。この泡を発生させる装置が重く、上手に扱うことができませんでした。
その他、印刷業務、ホワイトボード清掃、名刺作製、倉庫内の備蓄品のチェック、植物の水やり、熱帯魚のエサやり、什器運搬、備品の確認、器具の電池交換と、細かい作業から重いものを持つ作業までさまざまな業務がありましたが、ある時は所定の席に、ある時は倉庫に、ある時は別の階のオフィスを巡回する、ビル内の移動が非常に多い職場だと思いました。特にエレベータによる上下動が多く、一生の中でもここまでエレベータに乗ったのは初めてだと思いました。
今回さまざまな業務を行ったことにより、得意な業務は細かい作業やパソコンを用いた入力業務、苦手な業務は重い物を扱う業務だということをはっきりさせることができました。また、職場環境も同僚同士で冗談を言える程フレンドリーなところで、どこかぴりぴりとしていた雰囲気だった以前の実習先と比べるとかなり業務がしやすく、自分に向いた職場環境はこういったところだと感じました。他にも自分に必要な配慮等も知ることができ、5日間ながらも今回の実習で得たことは非常に多く、有意義だったと思います。
余談ですが、今回の実習先に偶然同じ苗字の方がいらっしゃり、時々その社員の方を呼ぶ声に反応してしまうことがありました。自分の苗字は珍しい方ではないと思っていましたが、実際このような経験をしてみると、同じ苗字の人が同じ職場にいるというのは非常にややこしく、慣れるまで大変だと思いました。
T.M.