『頑張らない人は、うまくいく。自分の成長を楽しむ57の方法』 (中谷彰宏 学研プラス)を読んで

~在宅訓練で本の感想を書いていただきました。皆様にご紹介します。~

仕事の結果のために頑張るより、仕事を通しての自分の成長を楽しむ

(以下抜粋)「仕事の結果を出すために頑張ると、しんどくなります。世の中には結果がはっきりと見えない仕事が多いからです。簡単な仕事なら、すぐに結果が出ます。難しい仕事、長期的な仕事、要素がたくさんある仕事は結果が見えにくいのです。その結果が自分の力によるものなのか、チームの誰かによるものなのかもわかりません。
すべてを自分でするのではなく、一部分を受け持つのが、社会の中での仕事です。
仕事の結果で自分の頑張りを満足させようとするのは難しいのです。
大切なのは、その仕事を通して、自分がどれだけ成長していけるかです。そこに達成感が得られればいいのです。」

達成感を得られればいい、大切なのはその仕事でどれだけ自分が成長していけるかだ。
この言葉は私の心に強く響いた。
著者によれば、流れ作業で1つのネジを締めるだけの仕事であったとしても、自分の成長感を味わう事ができるという。結果だけを考えればネジを1個締めただけ。しかし、自分の成長感、達成感の観点から言えば、「最近、ネジの締め方が速くなってきた。」「コツがつかめるようになった。」ということを自分で味わえるようになる。それが、正しい頑張り方であることを知った。これはクロスジョブ東京で行っている訓練のプロセスと同じだと私は思った。個別訓練の魅力がここにある。人と比べる必要もない。
会社には、華々しい営業の仕事もあれば、人事、経理、総務といった目立たない仕事もある。売り上げを上げている営業の評価と、人事の評価は別物であって、同じ評価はできない。
営業が人事に向かって「君らは売り上げを上げていない」と言ったからと言ってそうとは言えない。それぞれの働きがあってこそ、会社がうまくまわり、会社全体の利益となっているのだから。
このように他者からの評価が難しいほど、自己肯定感が大切になるという。
自己肯定感とは、自分の成長を感じるということ。これは自ら、自分の成長を感じ認めることだ。他者承認とは異なる。自分で自分の成長を認めること。それが自分への信頼につながり、力強く前進していく力となるだろう。この本を読んで本当によかった。
ck.