日本工学院八王子専門学校スポーツ・医療カレッジ鍼灸科から安齋勉先生が来てくださいました。
学科長というすごい方ですが気さくで、ご自身の体験談を交え、いろいろな興味深いお話を聞くことができました。
みなさんは痛みを悪者扱いしていませんか?
痛みは、脳に炎症を脳に知らせてくれる大事なサインです。
痛みがあるおかげで、炎症部位を直そうと体が反応します。
しかし、痛みが長く続くと、炎症はおさまっているのに、脳に痛みの記憶が残ってしまうそうで、その結果炎症を抑える薬を使っても痛みがおさまらないこともあるようです。
この場合、痛みをブロックする薬を使うのですが、なんと、抗うつ剤で痛みがおさまることもあるとか。
一般的には痛みを長引かせないように対処するそうです。
みなさんは腰が痛いとき、MRI画像などを撮って、体の異常部位を見つけて診断してもらいますよね。
しかし、腰痛は画像所見ではほとんどの腰痛の説明ができないと言われています。
画像所見でネガティブなことを言われても、悲観する必要はないとのことでした。
ツボとよばれる経穴(けいけつと読みます)は、歴史が長く、昔の人の体のツボの位置にタトゥーが入っていたことが確認されたりしたそうです。
筋骨格系疲労からくる腰痛のツボ、冷えからくる腰痛のツボなど、有名なものをいくつか教えていただきました。
イタ気持ちいいくらいの強さがよく、力の入れ方のコツは、「3秒かけて力を入れ、3秒キープ、3秒かけて力を抜く」ようにするといいそうです。
人間には先天の精(せんてんのせい。生まれながらのエネルギー)と、後天の精(こうてんのせい。食べ物からのエネルギー)があります。
後天の精ができれば、つまり、人は「食べて、消化し、排せつができれば、健康でいられる」と先生はおっしゃっています。
先生の講演はとても楽しく、お話にすっと引き込まれました。
文面からそれが伝わればよいのですが…。
あっという間の1時間半でした。
メンチカツ